猪名川花火大会の中止に関して川西ジャーナルからのメッセージ

平素より川西ジャーナルの活動にご理解を賜りまして誠にありがとうございます。
川西ジャーナルでは、猪名川花火大会の中止を2日付けで報じました。
それ以降、猪名川花火大会の中止に関して川西ジャーナルに対して様々なご意見やお問い合わせが届いております。また、川西ジャーナル運営者としての意見を求めるお声もございました。本ページでは1人の川西市民としての所感をお伝えさせていただくとともに、今後の流れ等についてご案内させていただきます。

まず初めに、川西ジャーナルは猪名川花火大会の中止に関しては非常に残念に思うものの、やむを得ない判断であったと考えます。


私たち川西ジャーナルのスタッフは、全員が川西市で育ち、今も川西市民の大学生です。
そのため、この猪名川花火大会は、伊丹花火大会や淀川花火大会などの他地域における花火大会よりも思い入れがあります。暑い夏の日の夜、ここ川西の地元の友達と、様々な形で、様々な場所から眺める夏の夜空はまさに「夏の風物詩」であり、私たちの思い出そのものでもあります。また、先日お知らせしたように私たち川西ジャーナルは来年度には完全に活動を終了することを控えているため、今年はどうしても開催して欲しいという思いがありました。そのこともあり、当初川西市の予算案などで4年ぶりに開催することが明らかになった時は非常に嬉しく、スタッフ一同予定を真っ先に空けていました。今年の夏猪名川花火大会があるから今頑張ろうも考えるスタッフもいました。
しかし、8月に入りまた新型コロナウイルスの感染が拡大してしまい、挙句の果てにはこれまでに無い速さでの感染拡大となってしまいました。市内の医療機関や消防本部などが疲弊する中で、その疲れを癒すためにも花火は必要なのではないかとも考えることがありました。
猪名川花火大会は他の花火大会と大きく異なる点のひとつに、高速道路のすぐ近くで実施されるという特徴があります。このような猪名川花火大会独自の事情もあり、人の流れを作らないために開催するいわゆる「シークレット」での花火の打ち上げは困難であったと聞いております。また、万一開催するとなれば、本来の業務だけでも精一杯ともいえる消防職員やその他大勢の方が関与しなければなりません。

このような背景もあり、川西ジャーナルでは、いま川西市と池田市が力を注ぐ場所は花火大会という伝統や娯楽、イベント事ではなく、医療や危機管理といった直近(もしくは現在進行形)の課題であると考えます。

どれだけ川西や池田で伝統があり、多くの人々が開催を求めていたとしても、もしその人力や財力を1人の生命の維持に回せるのであれば、当然優先すべきだと考えます。

数多くの尊い命を預かる2つの市は、目先のことだけでなく、中長期的な目でリスクマネジメントして行かなければなりません。1週間先の感染拡大状況も読めない中では、今回の判断は妥当であり、やむを得ないと考えます。



皆さまにおかれましては、この度の川西市と池田市の判断を尊重し、今年の夏もそれぞれ一軒一軒で楽しむ小さな花火の輪を楽しまれてみてはいかがでしょうか。

川西市や池田市の発表からも読み取れるように、猪名川花火大会は中止が連続していますが、このまま伝統を無くすわけではなく、常に来年の開催に希望を残してくれています。規模の大きなイベントだからこそ、一緒にあと少し我慢して、これまでの川西市民と池田市民の我慢を吹き飛ばすような大きな花火に期待を込めましょう。

来年こそ、川西と池田の伝統である猪名川花火大会の開催を切に願っています。



令和4年8月4日

川西ジャーナル


川西ジャーナルに対し、新型コロナウイルスに感染された方の命と猪名川花火大会の開催に関連付けて、人権を否定する非常に不適切で非人道的なコメントが届きました。このような行為をしても何も変わらないことを念頭に置き、節度あるコメントを求めます。

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